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イケメンエリートの欠点
第3章 水の中での戯れ

「…『既婚時代』もそうしたいなーって、願望」
耳朶に更に熱い息を感じたと同時。
玲那はくるりと身体を反転させた。
お湯が撥《は》ね、互いの肌に水がぶつかる音がする。
「入れたい。今」
なんの前触れもなく肢体を回転させ、自分に向き直った玲那に、賢哉は意表を突かれる。
真正面から眉根を寄せた顔で見据えられて、たじろぐ事暫し。
賢哉は目前の不機嫌丸出しの妻の鼻先に、自らの鼻を寄せた。
限りなく近い距離で互いの呼吸を聞き合い、数秒後。
「いいよ」
囁き。
何かを言いかけた半開きの玲那の口唇を、賢哉は啄《ついば》んだ。
耳朶に更に熱い息を感じたと同時。
玲那はくるりと身体を反転させた。
お湯が撥《は》ね、互いの肌に水がぶつかる音がする。
「入れたい。今」
なんの前触れもなく肢体を回転させ、自分に向き直った玲那に、賢哉は意表を突かれる。
真正面から眉根を寄せた顔で見据えられて、たじろぐ事暫し。
賢哉は目前の不機嫌丸出しの妻の鼻先に、自らの鼻を寄せた。
限りなく近い距離で互いの呼吸を聞き合い、数秒後。
「いいよ」
囁き。
何かを言いかけた半開きの玲那の口唇を、賢哉は啄《ついば》んだ。

