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イケメンエリートの欠点
第3章 水の中での戯れ
「お湯が白くなったら、玲那の身体が見えなくなるだろ。それが嫌だって言ったの」

拗ねたように呟き。

賢哉は玲那の項《うなじ》に口付けた。

「ん、っ」

その刺激に、玲那は小さな声を漏らす。

感じるままに反応すればどうなるか、身をもって知っている。

我慢の限界まで堪《こら》えようとするのだが、彼の方が一枚も二枚も上だった。

一度きりの口付けで終わるならやり過ごせたが、それは当然のように継続される。

項《うなじ》から首筋、肩、そして背へと不規則に這い始めた唇に、玲那は屈服せざるを得なくなる。

「ん、あ…まさ、や…っ」

彼の腕から逃れようと抵抗を試みる。

身体を捩《よじ》ればお湯が大きく波打ち、浴槽にぶつかる。
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