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イケメンエリートの欠点
第3章 水の中での戯れ
派手な水飛沫と音。

賢哉を下に、ふたりは重なるように浴槽の中に倒れ込んだ。

上になった玲那は一瞬お湯に顔をつけたくらいで済んだが、彼はほぼ完全に身体が沈んでいた。

「賢哉!賢哉大丈夫!?」

大声で夫の名を呼びながら、玲那は急いで彼の腕を引っ張った。

自分が急にお風呂を出ようとしたから。

ふらついた自分を助けてくれて、こんな事になってしまった。

必死に彼の腕を掴んでいれば、不意に重みを全く感じなくなる。

湯船の中から自分自身で起き上がってきた賢哉に、玲那は心底ほっとした。
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