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イケメンエリートの欠点
第3章 水の中での戯れ
濡れた顔を拭い。
張り付いた髪を片手で掻き上げ。
ひと息吐いた賢哉は、妻に向き合った。
「ちょっと濡れちゃったな」
ーいや、びしょ濡れか。
ほつれた髪を直してくれる賢哉の笑顔に、玲那は泣きそうになる。
賢哉は不安になって、玲那を覗き込んだ。
「玲那?どこか痛くした?」
玲那は左右に力強く首を振って、意思表示する。
「あ、びっくりさせちゃった?そりゃそうだよな」
『ごめん』と彼が謝るより先に、玲那は賢哉の胸に飛び込んだ。