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イケメンエリートの欠点
第8章 天秤にかける選択

「あ。でも玲那さんとこは、浮気とか不倫なんて言葉とは無縁なんだっけ」
たった今思い出したかのように、美祈は呟く。
「優秀でイケメンな旦那さんと、ラブラブな新婚生活送ってる真っ最中なんだもんね」
「おかげ様で。だから不倫なんてこれっぽっちもー」
いつもは極力嫌味にならないように謙遜したりもするのだが、今ばかりは赤っ恥を掻かされた直後なのでそれもしない。
だけどそんな玲那のささやかな抵抗も、美祈には少しも効かなかった。
「ねね。最新の旦那さんの写真見せて。目の保養」
美祈に、テーブルに置かれたスマートフォンを顎で示される。
不倫がどうの不健全な話題を振られるよりはよほどましだと判断し、玲那は大人しく従った。
たった今思い出したかのように、美祈は呟く。
「優秀でイケメンな旦那さんと、ラブラブな新婚生活送ってる真っ最中なんだもんね」
「おかげ様で。だから不倫なんてこれっぽっちもー」
いつもは極力嫌味にならないように謙遜したりもするのだが、今ばかりは赤っ恥を掻かされた直後なのでそれもしない。
だけどそんな玲那のささやかな抵抗も、美祈には少しも効かなかった。
「ねね。最新の旦那さんの写真見せて。目の保養」
美祈に、テーブルに置かれたスマートフォンを顎で示される。
不倫がどうの不健全な話題を振られるよりはよほどましだと判断し、玲那は大人しく従った。

