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イケメンエリートの欠点
第8章 天秤にかける選択
「あー、相変わらずの眼福」

写真アプリを開けば、美祈は食い付くように眺めてくる。

彼女は自他共に認める無類のイケメン好きだ。

こうしてお茶をする度せがまれるのだが、今回も無事満足させられたようだった。

本来なら彼ひとりで十分なのだが、なにせその彼が基本自分と一緒の写真を撮りたがる。

それ故日曜日のデート写真もふたり揃ってのものだったのだが、彼女にとってイケメン以外は眼中にない為、自分はいてもいなくても邪魔にすらならない。

お世辞でも『この服可愛い』だの『この口紅の色素敵』は今日もひとこともなく、完全スルーだった。

まあ、いいけどー玲那はやれやれと息を吐く。
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