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イケメンエリートの欠点
第3章 水の中での戯れ
「賢哉がどうかしちゃったかと思った。私のせいで怪我したかと思って」
ーそれで。

矢継ぎ早に伝えてくる玲那の身体を驚きと共に受け止めながら、賢哉の双眸はやがて狭まった。

「平気だよ。少し滑っただけだ」

「ごめんね」

「どうして玲那が謝るの。俺がちゃんと玲那を支えてあげられなかったのが悪い。玲那に余計な心配させちゃって、俺の方こそごめん」

自分にしがみついてくる妻の背を幾度も撫でながら、賢哉は謝罪した。

そうして抱き合って暫く。

どちらからともなく互いの身体から、ようやくそっと離れた。
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