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イケメンエリートの欠点
第8章 天秤にかける選択

「で、結局どうするの?」
「なにが?」
また良からぬ事を言い出すのではないかと警戒するあまり、玲那の返事は固さを帯びる。
昼間のファミリーレストランに相応しくない言動は厳に慎しもうとあえて素っ気なく応じれば、コーラをストローでひと啜りした美祈がもどかしそうに口を開く。
「仕事の事。そのまま優雅な専業主婦してればいいのに、玲那さん奇特にも働こうとしてるじゃない」
「優雅…は見方によってはそう見えるかもだけど、奇特ってほどじゃ。働いてお金稼ぐのは当たり前でしょ」
褒められてるのか貶されているのか判断がつかずに、玲那は困惑しながら答える。
「なにが?」
また良からぬ事を言い出すのではないかと警戒するあまり、玲那の返事は固さを帯びる。
昼間のファミリーレストランに相応しくない言動は厳に慎しもうとあえて素っ気なく応じれば、コーラをストローでひと啜りした美祈がもどかしそうに口を開く。
「仕事の事。そのまま優雅な専業主婦してればいいのに、玲那さん奇特にも働こうとしてるじゃない」
「優雅…は見方によってはそう見えるかもだけど、奇特ってほどじゃ。働いてお金稼ぐのは当たり前でしょ」
褒められてるのか貶されているのか判断がつかずに、玲那は困惑しながら答える。

