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第8章 天秤にかける選択

「経済力のある旦那さんがいて、その旦那さんが『家にいて欲しい』って言ってくれてるのに、わざわざ働きに出たいなんて変わってる以外の何者でもないって。私なんて週三のパートだってしたくないって思ってるのにー。玲那さんほんと恵まれ過ぎ」

美祈に女特有の妬みスイッチが入ったのを瞬時に悟った玲那は、気が滅入りながらも表面上は穏やかに対応する。