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イケメンエリートの欠点
第3章 水の中での戯れ
落ち着きを取り戻せば、動転して取り乱していた自分が急に恥ずかしくなってくる。
彼を真正面から見られず、玲那は浴室の扉へ視線を外した。
身体と髪を洗い終え、ようやく湯船に浸かったところだったが、なんだかもうそんな気分じゃなくなっていた。
何より。
お風呂でゆっくり、なんてー。
「もう、出ようかな」
呟いた玲那の口唇が、柔らかなもので塞がれる。
まるでそれ以上の言葉は求められていないかのように。
優しく重ねられ。
食《は》まれてゆく。