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イケメンエリートの欠点
第9章 (未定)
「そう言えば今日、仕事の出先で偶然見付けたよ」

「なにを?なに?あん、っ!」

「玲那の言ってた、カフェ?」

「え?カフェ?カフェ、って…え、あぁっ!」

得体の知れない何かを感じ気が急くのだが、故意なのかそうじゃないのか判断のつかない律動がその都度玲那を襲い、なかなか上手く訊き返せない。

それでも夫を再度呼ぼうとすれば、先に口を開いたのは彼自身だった。

「玲那の大学時代の知り合いがやってる…華道の華で、華(か)ふぇ、だっけ?」

まるで天気の話でもするような夫の言葉と、花芯の奥に到達したもの。

二重の衝撃が走る中、玲那の喉が大きく仰け反った。
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