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甘い吐息に誘われて
第3章 ノープランなデート
柳太が結菜の手を引き、抱き寄せる。

「ちょっとーやめて!人が見てるよ!」

「っ…痛いな!そんなに叩くなよ!

…はぁー、落ち着くなー、この抱きこごち。

痩せすぎずな感じ。」

「どうせ太ってますよー!」

ほっといてよ!もう。

「褒めてんだけどなー

つか、どんだけ顔真っ赤になるの?ゆでダコみたい。」

顔が近づく、キス…される?されちゃうううう!!

「…やーめた。」

「?」

「やっぱり俺のこと好きになってからにする。」

「…!ぜったい好きにならない!

こんなチャラ男なんていらない!」

「ひでぇー言い方。」

「これからじーっくり知ってもらうか。

恥ずかしがるお前も嫌いじゃないし♪」

結菜は家へと帰っていった。

危なかった!抵抗できたのに

まんまと彼のペースにハマりそうだった。

「結菜ー、ご飯運ぶの手伝ってー」

母に言われて何とか正気になろうとした。

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