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乳房星(再リフォーム版)
第112章 暗夜航路・その2
朝8時半から40分の間にショッケンの工場についたけんちゃんは、アタフタとした様子でタイムカードを押して、みづくろいをする。

朝礼の時、従業員さんたちが『目標がどーのこーの…』と言うて、工場長が生ぬるい声でお知らせがどーのこーのと言うたり、シャホーを配ったりするなどして、シラけた歌詞の社歌をうとおて、ラジオ体操する。

朝礼が終わったら、できあがった製品を段ボールに詰めるだけの繰りかえしのお仕事に取り組む。

お昼は、給料引きで注文した野良犬のエサ同然のクソまずいお弁当を休憩室で食べる。

毎日がそななことの繰り返しだ。

時は、正午過ぎのことであった。

ところ変わって、工場の休憩室にて…

休憩室に置かれている黄色のキャリーに入っているお弁当を従業員さんたちが次々と取ったあと、空いている席に座って食べようとした。

けんちゃんも、キャリーの中からお弁当を取った。

しかし、ひとくちも食べなかった。

この時、休憩室はきわめて危険な状態であった。

8人の未婚の男性従業員さんたちが突然ブチキレを起こした。

原因は、朝礼で渡されたシャホーにあった。

「シャホーのご結婚おめでとうの欄はイラつくわ!!」
「せやせや!!」
「ショッケンは社内恋愛推進会社といよるけど、それはキューデン(本社オフィスが宮殿なので、そのように呼んでる)だけであって、セーゾーはアカン言うていよんや!!」
「ああ、その通りや!!」
「シャホーの結婚おめでとうの欄は、セーゾーに対するイビツないじめだ!!」
「せや!!ガマンならん!!」

彼らは、シャホーに載ってるショッケンの従業員さんの社内恋愛で結婚したカップルさんの結婚おめでとうの欄が気に入らないので、ソートーブチキレていた。

ショッケンは社内恋愛推進会社だと言うけん就職した…

けど、工場長がセーゾーの人間が社内恋愛しよったら納期が遅れるけんするなといよった…

ぼくらは、どうやって結婚したらええねん…

工場長が月曜日の朝礼で今度の日曜日にお見合いイベントしますと言うたけど…

またヘラヘラした顔で『すまん、中止になった…』と言うに決まっとるわ!!

8人の従業員さんたちは、より激しい怒りを込めて口々にこう言うた。
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