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乳房星(再リフォーム版)
第133章 北の宿から・その2
夕方4時半頃であった。

1日の予定を無事に終えた私は、A班のメンバーたちと一緒にモール1階にあるスタバへ行った。

メンバーたちが座っている席に、メイド服姿の20歳の女性店員さんふたりがワゴンを押してやって来た。

ワゴンの上には、アイリスオーヤマのIH調理器具の上に置かれているポットとサイフォンが載っているトールマグカップとお皿10組ずつとニューヨークチーズケーキが入っているガラスケースが置かれている。

店員さんふたりは、コーヒーを入れる係とケーキをていねいに盛り付ける係を分担して取り組む。

まず最初に、メンバーたちに2万円が入っている金一封を大番頭はんがひとりずつていねいに手渡す。

メンバーたちに金一封が行き渡ったあと、大番頭はんがみんなに言うた。

「本日はお疲れさまでした…えー、8年8ヶ月休みが1日もなくたいへんでしたね…それではみなさまでおいしいケーキとコーヒーをいただきひょか?」

ケーキを盛り付ける係のコが、メンバーたちひとりひとりにゆっくりとケーキを差し出す。

コーヒーを入れる係のコは、サイフォンに入っている挽きたてのコーヒー豆にゆっくりとお湯を注いでいる。

その時に、マァマとヨリイさんとジョーくんの家族5人がA班のメンバーたちに会いに来た。

「大番頭はん。」
「あっ、眞規子はんでおますか…ごぶさたしてます。」
「ヨリイさんとジョーくんのご家族も一緒にいい?」
「ああ、せやな。」

マァマとヨリイさんとジョーくんの家族5人は、私たちが座っている席の向かい側の席に座った。

私は、マァマに声をかけた。

「マァマ。」
「よーくんお疲れさま…8年8ヶ月の間、1日も休みがなかったけんたいへんだったわね。」
「あっ、はい…」

この時、ドリップコーヒーができあがった。

ドリップコーヒーを入れる係のコは、ていねいに私たちにコーヒーを差し出す。

私は、マァマにジョーくんの家族のことをたずねた。
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