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乳房星(再リフォーム版)
第138章 砂の十字架

「極東ロシアから韓国本土へ直接飛行することはきわめて危険です。」
「どうして危険なの?」
「今年(2018年)は、北朝鮮が建国してから70年目にあたる年です…いえ、そうでなくとも危険であることにかわりはありません…去年(2017年)、北朝鮮が相次いで日本列島に向けて相次いでミサイルを発射したことはご存じですね。」
「ええ…」
私は、つらそうな声でヨリイさんに言うた。
「ハバロフスクからペキンの国際空港とフィリピンを経由して、インチョンまで行った…インチョンに着いた時は、夜遅い時間だった…その上に、胃酸の逆流による胃痛に襲われた…とてもとはいえんけど…」
「そうだったのね…よーくんごめんね…」
ヨリイさんは、コーヒーをひとくちのんでからグチっぽい声で言うた。
「なみちゃんは、なん考えとんかしらねぇ…」
「えっ?なみさんのこと?」
ヨリイさんは、私になみさんのことで知っていることはあるかどうかをたずねた。
「よーくん、なみちゃんのことでなんぞしってはることある?」
「えっ?」
ヨリイさんから聞かれた私は、ものすごくとまどった。
もしかしたら…
ハワイのサロンのこと?
私は、言いにくい声でヨリイさんに言うた。
「なにも聞いてへんけど…」
「そう…困ったわねぇ…」
ヨリイさんは、私になみさんが今どこにいるのかを話した。
「なみちゃんになにがあったのか先生は知らんけど、なみちゃんはわけあって海部郡(徳島県)の知人の家におるんよ。」
「知人の家に転がり込んだ?」
「うん…ホンマに困ったコねぇ…最初のダンナとの間にできた息子さんは、陸前高田で大津波にのまれて亡くなった…なみちゃんの最初のダンナもヤクザのテッポウでドタマぶち抜かれた…ホンマにアカンねぇ…」
なんともいえんけど…
個人で会社や店舗を買収して、それで起業する人たちが多い…
もしかしたら、なみさんはハワイのサロンの一件でトラブったと想う…
私は、そのように想った。
それから数分後であった。
大番頭はんがバックの中から四つ折りの山陽新聞を取り出しながらたつろうさんに言うた。
「どうして危険なの?」
「今年(2018年)は、北朝鮮が建国してから70年目にあたる年です…いえ、そうでなくとも危険であることにかわりはありません…去年(2017年)、北朝鮮が相次いで日本列島に向けて相次いでミサイルを発射したことはご存じですね。」
「ええ…」
私は、つらそうな声でヨリイさんに言うた。
「ハバロフスクからペキンの国際空港とフィリピンを経由して、インチョンまで行った…インチョンに着いた時は、夜遅い時間だった…その上に、胃酸の逆流による胃痛に襲われた…とてもとはいえんけど…」
「そうだったのね…よーくんごめんね…」
ヨリイさんは、コーヒーをひとくちのんでからグチっぽい声で言うた。
「なみちゃんは、なん考えとんかしらねぇ…」
「えっ?なみさんのこと?」
ヨリイさんは、私になみさんのことで知っていることはあるかどうかをたずねた。
「よーくん、なみちゃんのことでなんぞしってはることある?」
「えっ?」
ヨリイさんから聞かれた私は、ものすごくとまどった。
もしかしたら…
ハワイのサロンのこと?
私は、言いにくい声でヨリイさんに言うた。
「なにも聞いてへんけど…」
「そう…困ったわねぇ…」
ヨリイさんは、私になみさんが今どこにいるのかを話した。
「なみちゃんになにがあったのか先生は知らんけど、なみちゃんはわけあって海部郡(徳島県)の知人の家におるんよ。」
「知人の家に転がり込んだ?」
「うん…ホンマに困ったコねぇ…最初のダンナとの間にできた息子さんは、陸前高田で大津波にのまれて亡くなった…なみちゃんの最初のダンナもヤクザのテッポウでドタマぶち抜かれた…ホンマにアカンねぇ…」
なんともいえんけど…
個人で会社や店舗を買収して、それで起業する人たちが多い…
もしかしたら、なみさんはハワイのサロンの一件でトラブったと想う…
私は、そのように想った。
それから数分後であった。
大番頭はんがバックの中から四つ折りの山陽新聞を取り出しながらたつろうさんに言うた。

