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乳房星(再リフォーム版)
第138章 砂の十字架
「あっ、せや…たつろうさんにお伝えしよかと思ってました…今朝の山陽新聞の岡山倉敷版の一番下の方にある三行広告に目を通していただけますか?」
「あっ、はい…」

大番頭はんから四つ折りの山陽新聞を受け取ったたつろうさんは、指定された面を開いて目を通した。

岡山倉敷版の一番下の方にある三行広告にはこう書かれていた。

たつろう、いつ帰ってくるの・姉

三行広告は、たつろうさんの母親違いの実の姉からの伝言であった。

三行広告を見たたつろうさんは、おどろいた声で言うた。

「姉さん…」
「えっ?たつろうさんのお姉さま?」
「母親違いの姉です…もしかしたら…なんぞあったんかもしれん…」

ヨリイさんは、たつろうさんに言うた。

「たつろうさんのご実家は、どちらですか?」
「実家は尾鷲市にあります…けれど…私の本籍地は和歌山県の方にあります。」
「和歌山県。」
「はい。」

大番頭はんは、たつろうさんに言うた。

「もしかしたら、実家でふこうごとがあったと想います…あるいは、たつろうさんに話したいことがあるかもしれまへん…とにかく、和歌山へ行きまひょか?」

このあと、A班のメンバーたちは旅に出た。

A班のメンバーたちは、特大バスに乗ってしまなみ海道を越えてJR岡山駅へ向かった。

JR岡山駅から新幹線ときのくに線特急オーシャンアロー号を乗り継いで新宮駅へ向かう。

新宮駅には、夜遅くに到着した。

この日は、近くの旅館で1泊した。

9月16日のことであった。

この日、女優の樹木希林さんが天に召されたニュースがあった。

歌手の西城秀樹さん、広島東洋カープの選手でプロ野球解説者の衣笠祥雄さん、落語家の桂歌丸師匠、俳優の加藤剛さん、女優の朝丘雪路さん、俳優の津川雅彦さん…

おなじみの著名人のみなさまが天に召されたニュースをきくたびに、胸が痛む…

そして、昭和時代がうんと遠くなってゆく…

話しは戻って…

この日、たつろうさんのおかあさま(政子)が天に召された。

たつろうさんの兄たちも全員亡くなった…

この時、てつろうは20回も再婚離婚を繰り返した末、半年前にゆりことよりを戻した。

しかし、てつろうは8月末に名古屋でヤクザと乱闘を起こした末にテッポウでドタマぶち抜かれた。

和子とゆりこが残されたので、どうしようもなくなった。
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