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乳房星(再リフォーム版)
第152章 泣いていた女の子
2月7日頃であった。

私は、3月31日までの契約で二日市(福岡県筑紫野市)のマンスリーアパートで暮らすことになった。

その間に、日雇いの仕事で小銭を稼いで出国に向けて準備をすすめた。

その間に、ゆめいろ市で恐ろしい事件が多発した。

莉江子の兄・滋が酒場街でヤクザと乱闘さわぎを起こしたあげくに、チャカでドタマぶち抜かれた。

莉江子と両親と芳美は、浪江(福島県)にある芳美の実家へ逃げ込んだ。

自分の物を積んだリヤカーをひいて家出した温品くんは、ゆめいろ市を出たあと行方がわからなくなっていたが、2月11日頃に海沿いの道路で激しい横風にあおられて海に落ちて流されて行方不明になった。

オクギョ理事長たちは、長州組のヤクザたちとトラブルを起こしていたことが原因で一生追われる身になった。

…など、このあともゆめいろ市では恐ろしい事件がつづくようだ。

さて、その頃であった。

私は、日本から出国するための準備をすすめていたが、入国管理局のナマクラコームインのせいで手続きができないので困っていた。

どないしたらええねん…

助けてくれぇ…

私は、2月23日に入国管理局へ行って出国申請をお願いした。

しかし、担当者が『年度末で忙しい…』と言うて手のひらでパタパタ(シッシッ)とふって私を追いだしたので怒り狂っていた。

ふざけんなよ…

私は、ノラ犬か…

話は、大喪の礼の日の翌日のことであった。

私は、アパートの部屋でイビキをかいて寝ていた。

時は、午後3時過ぎのことであった。

(コンコン…)

玄関のドアをノックする音が聞こえた。

ドアをノックする音で目ざめた私は、どちらさまですかとたずねた。

「どちらさまですか?」
「ワシやワシ…」
「溝端屋のダンナ…」

(ガチャ…)

私は、玄関のドアをゆっくりとあけた。

玄関の前に、溝端屋のダンナが立っていた。

溝端屋のダンナは、私に声をかけた。
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