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それでも僕は
第11章 11★




「あぁ…こちらこそ」
馴れ馴れしい宏に顔を引き攣らせる律。やっぱりふたりの相性は悪いのか、律はどんどん不機嫌になっていく。ふたりの相性が悪いのは分かっていたため、同じ学校にも関わらずふたりを引き合わせていなかった。どうやってこの場を凌ごうか?と頭を捻っていると昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴る。
「じゃあ、俺は自分のクラスに戻るよ、また部活で会おう」
「あ、あぁ…」
渡りに舟と言わんばかりに鳴ったチャイムに俺は安堵して律と別れる。無理強いはできない。俺は教室に戻り自分のイスに座りため息を吐いた。律と宏には仲良くしてほしいけど、無理強いはできない。5限目は英語の教師が出張でいないため自習になった。俺は課題のプリントを取って自分の席に戻る、俺は隣の席に視線を向ける、期末テスト散々だったのにすでに寝ようとしている宏を見てもう1度ため息を吐いた。





「優馬!!5限目の課題見せて!!」
5限目が終わったと同時に課題を見せてほしいと頼み込む宏に俺は何度目かになるか分からないため息を吐いた。俺は無言で宏に課題を渡す。
「あの…南くん?」
クラスメイトの女子が俺に話し掛けて来た。
「何か用か?」
「ちょっとお願いがあるんだけど」




「あ、あの…私、その…」
クラスメイトの女子に言われた通り体育館裏に行くと律と同じクラスの顔を真っ赤にした橋本が待っていた。
「南くんのこと好きです、付き合ってください!!」
橋本の突然の告白に俺は困惑する。橋本とはたまに話す程度の関係だったので、告白されるとは思っても見なかった。
「ごめん、橋本さんのこと嫌いではないんだけど、橋本さんと恋愛対象として見てなかったから…」
橋本は泣きそうになりながら去って行った。傷付けてしまったか?と後悔しながら教室に戻る。
「うう…どうしてこんなことに…」
「それは俺の台詞だ」
俺が教室に戻るとなぜか律が俺の席に座り、宏の課題を見ている。
「何やってんだ?」
律がキィと俺を睨んだ。
「優馬…八木を甘やかし過ぎだ、お前が甘やかすと八木がダメ人間になるぞ」
「わ、悪かった…次から気を付けるよ」
律に気圧され、俺は思わず謝罪する。俺の予想と裏腹に律と宏は相性良いのか?と思い始める。
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