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それでも僕は
第12章 12※




「じゃあ、バスケ部のさらなる活躍を願って乾杯」
男女のバスケ部の部長が乾杯の音頭を取ってジュースで乾杯する。中学校の近くの食べ放題の焼肉店を貸し切って新入生歓迎会を開催した。
「東雲先輩って彼女いますか?」
「いないぞ」
普段、クールで取っ付きにくい雰囲気を漂わせている東雲先輩に1年女子が群がっている。東雲先輩がフリーと聞いて、女子が色めき立つ。イケメンで頭も良く、次期部長候補とくれば女子が放っておかないのは自明の理だった
「隣、座って良い?」
「……どうぞ」
隅っこのほうでちまちま肉を焼いていた僕の隣に肉を装った皿を持った南先輩が座った。
「モテる男は大変だな」
東雲先輩を見て同情する南先輩、モテるのは東雲先輩だけではないのだが、本人は無自覚のようだ。南先輩はハラミを焼く、僕はウーロン茶を飲みながら南先輩を覗き込む。アイドル並に整った顔立ちにバスケで鍛えたしっかりした身体、南先輩を目当てにマネージャーに立候補する人が絶えないと里見先輩と東雲先輩が話しているのを聞いた時は本当かよと思ったが実際に間近で見てみると、女子がこぞって狙うのも頷ける。
「宗田くんはなにか食べたいものある?」
「……お構いなく」
あまり食べてない僕を気遣う南先輩…ただ顔が良いだけじゃなくて、誰に対しても人当たり良く優しいため、南先輩は後輩にも人気で良く沢村当たりが絡みに行っている。
「僕、飲み物取りに行きますけど、南先輩はなにか取って来てほしいものとかありますか?」
「コーラ取って来てくれるかな」
「分かりました」
僕はドリンクバーに向かいウーロン茶とコーラを入れる。
「よぉ?宗田?」
「沢村…どうかしましたか?」
いきなり絡んで来た沢村くんに僕は胡乱な目を向ける。
「なあ?南先輩とどんな話をしてたんだ?」
「別に?ただ一緒に焼肉を食べていただけだよ」
しつこく絡んで来る沢村くんに僕は顔をしかめる。
「南先輩に彼女とかいるのかな?」
「自分で本人に直接聞いたらどうですか?」
「だって南先輩に直接聞いたらはぐらかされるし、東雲先輩が怖い顔するし」
どうやら沢村くんは相当しつこく南先輩に絡んで東雲先輩を怒らせたんだろうな…。
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