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それでも僕は
第12章 12※





「まあまあ、律、落ち着いて!!」
憤る東雲先輩を宥める南先輩、僕は南先輩の順位が気になって掲示板を見る。50位くらいだろうか?僕はそんなことを考えながら南先輩の名前を探す。中々見つからないなと思っていると10位前後に南先輩の名前があった。思ったより順位が高くて驚く。
「ふぁ~そろそろ帰るか…」
「そうだね…」
僕の隣で大きなあくびをする正臣くん。眠そうな正臣くんに苦笑しながら僕は教室に戻った。午後は来月の文化祭の出し物を話し合った。
「お化け屋敷に決まりました」
散々話し合った結果、多数決でお化け屋敷に決まった。長い話し合いが終わり、僕は部活に向かう準備をする。
「宗田くん、ちょっと良いかな?」
部活に向かおうとすると文化祭委員をやっている女子の大山さんに呼び止められる。
「宗田くんにお願いがあるんだけど」
「…なんですか?」
もじもじしながら僕の顔色をうかがう大山さん、なんでも良いから早くしてくれと心の中で愚痴る。
「…その室内の出し物でミスコンとかあるんだけど、女装部門で宗田くんに出てほしいんだけど」
「僕、女性物の服なんか持ってないけど?」
「それは私が用意するから」
面倒そうだが、退屈しのぎには良いだろう。僕は大山さんの頼みを了承する。
「じゃあ、また後日連絡するね」
嬉しそうに去っていく大山さんに僕は肩を竦めた。








文化祭の準備と部活で忙しいおかげで退屈せずに済んでいる。
「沢村…テメェ、キリキリ練習しないと…分かっているよな」
「ヒッ…!!」
東雲先輩は出来の悪い後輩にガンを飛ばす。ものすごい形相で睨まれた沢村くんはすぐに南先輩の後ろに逃げる。東雲先輩と沢村くんに挟まれた南先輩は苦笑いしながらふたりを宥める。そんな喧騒から視線をそらし、僕はいつものように練習を始める。
「宗田くん、大丈夫?」
東雲先輩と沢村くんを落ち着かせた南先輩は僕に声をかける。
「いや、なんか最近、宗田くんの顔色悪そうだったから無理してない?」
いきなり大丈夫?と聞かれ首を傾げた僕に南先輩は心配そうに僕の顔を覗き込む。
「特に体調に異変はないです」
「そうか…あまり無理しないでね」
南先輩はなおも不安そうな顔をしてたが、東雲先輩に呼ばれ、東雲先輩のところに向かった。
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