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それでも僕は
第16章 16※




俺はいつの間にか蓮のことが好きになっていた。高校卒業の日…どうせこれで会うのが最後になるんなら…とヤケになって玉砕覚悟で蓮に告白したらなぜかOKをもらえた。それから10年間付き合うことになった。







「……っ…」
朝、目を覚ますと頭にズキンッと痛みが走った。昨日散々飲まされたせいで二日酔いになってしまったみたいだ。飲み会自体は嫌いではないし、酒も飲めないわけではないが、人の限界値を考えないのはさすがにどうかと思う。
「……何時だ?」
時計を見ると6時を指していた。俺は生活習慣が乱れないように休日だろうが平日と同じ時間に起きている。
「……何もする気起きない」
失恋したショックと二日酔いで何もやる気が起きない。結局俺は昼前までずっとベッドに入ったままだった。ベッドから起き上がった俺はいまさらスーツをハンガーにかけ、バスルームに向かう、熱いシャワーを浴びて頭をすっきりさせる。遅めの朝食を取って昼間を自堕落的に過ごす。蓮にフラれたショックは自分で思ってたより大きく、いつもなら出掛けたりしていたのに、今日はベッドから出るのも億劫だった。








「ふあ…」
何もやる気は起きないが蓮と6年間一緒に過ごした部屋にいたなかった俺はハッテン場で一夜共にする相手を探していた。ハッテン場をぶらぶら歩いていると色目を使ってくるやつがいるが食指が動かない。
「やあ、君…」
俺が声をかけたぼは180cmで柔らかそうな茶髪の男だった。なんでこの男に声をかけたかと言うと雰囲気が蓮に似ていたからだ。
「君、これから暇?」
「暇だけど…?」
「暇なら相手してよ」
「良いけど、俺は安くないよ」
これだけ顔が良ければ安く済まないのは分かっている。俺は短く答え、彼の腰に腕を回した。
「そう言えば、君のことなんて呼べば良い?」
「黒崎…お兄さんは?」
「千里…」
なんとなく苗字ではなく、名前のほうで呼ばせたかった俺は黒崎に名前のほうを教える。俺は黒崎を近くのラブホに連れ込む。部屋に入った俺はソファーに腰を降ろす。
「そういえば黒崎ってタチとネコどっちなんだ?」
俺はいまさらながら重大なことを確認していなかったことに気付く。蓮がネコだったせいで、俺はタチ側しかできないし、そもそもネコ側に回るつもりもない。
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