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それでも僕は
第20章 20★

しかし、全身精液まみれのせいでどうしてもケイを触ることを躊躇してしまう。
「だ、大丈夫…俺のことより、ゆう!!ゆうこそだいじょ…」
「……ッ…!!」
息を整えたケイはレイプされた俺を心配して手を伸ばす、男達の精液まみれの俺を触ろうとするケイの白い手を弾く。俺が思わずケイの手を弾いたせいで場の空気が一気に悪くなる。
「わ、悪い…今、汚れているから触らないでくれ」
俺は今にも泣き出しそうなケイから顔を逸らす。行き場を失ったケイの手が強く握り締められる。
「悪いこんなことに巻き込んで」
「ううん、大丈夫…」
ケイは大丈夫と答え、俺から顔を逸らす。俺はよれっとなってしまったブレザーを整え立ち上がる。
「じゃあ、行こうか」
俺とケイは互いに顔を見ることなく歩き出す。マンションに向かう道中…俺が襲われる前の和やかなな雰囲気とうって変わってどんよりとした重い空気が俺とケイの間を漂う。
「シャワー浴びてくる、お菓子とかあるから好きに食べてよ」
マンションに着いた俺はケイをリビングに通し自分の部屋に向かい着替えを取ってシャワールームに向かう。シャワールームに入るとケイと目が合う。ケイは俺を見て悲しそうに目を伏せた。ケイの悲しそうな表情を見ていられず、逃げるようにシャワールームの中に入った。




「クソッ…!!」
熱いシャワーを頭から浴びた俺はシャワールームの壁に拳を叩き付けた。ケイにあんな悲しい思いをさせてしまった自分の愚かさが心底腹立つ。こんなこと…男娼なんてことをしていたらいずれ手痛い目に合うのは分かっていた。分かっていたのにケイを巻き込んでしまった。
(ケイだけにはあんなところ見られたくなかったのに…)
成す術なく男達に犯されるを見られてしまった。男達のモノで突かれたり、咥えている俺を見てケイは何を思っていてだろうか?
(……嫌われたかな)
これまで積み上げてきた信頼や好感度が全て砕かれ、軽蔑、侮蔑の対象になってしまった。俺はただケイを救いたいだけだったのに…。どんな代償を支払ってもケイには幸せになってほしかった。
「……別れたくない…」
他の男に身体を許しておいて我が儘なのは百も承知だけど、思わず本音がこぼれ落ちてしまった。
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