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それでも僕は
第21章 21☆


「……もっと一緒にいたいな」
ゆうと一緒にいる時間が減ったせいか、俺はゆうに対する執着心を強めていった。ゆうにも友達とかいるからあまり拘束したりしたらダメなのは分かっているけど…。どうしても俺の彼氏だとゆうを独占したくなる。
「でさ…」
「えー本当?」
仲良さそうな男女の恋人?が俺の前を通り過ぎる。ゆうも俺と出会わなければ、俺よりも可愛くて美人で優しい人と付き合えたかもしれない。ゆうと付き合えたことは嬉しいけど、ゆうにとって俺と付き合うことが正解と言えるのか?
「…い、おーい?ケイ?」
「おわッ!?」
色々考え込んでいるとゆうが俺の顔を覗き込んだ。突然ゆうの格好良い顔が目の前に現れて俺は思わず必要以上驚いてしまう。それを見たゆうはくすくすと笑う。ゆうのあまりに無邪気な笑顔に俺の胸が高鳴る。
「もう…急に驚かせないでよ」
「ケイが勝手に驚いたんだろ?」
俺は照れ恥ずかしさで思わずゆうに八つ当たりするがゆうは苦笑しながら肩を竦めた。
「それよりぼーっとしていたみたいだけど大丈夫か?」
ゆうは心配そうに俺の顔を覗き込む。俺は言葉に詰まる。俺がゆうに相応しいかどうか正直に聞く勇気なんて当然持ち合わせていない。どうはぐらかそうかと俺はない頭をフル回転する。
「……っしゅん」
どう言い訳しようか考えていると俺はくしゃみをした。
「ああ、悪い寒かったんだな」
くしゃみした俺を見て、ゆうは着ていたコートとマフラーを俺に着せた。
「ゆうは寒くない?大丈夫?」
「大丈夫、家も近いし、早く行こう」
ゆうは住んでいるマンションの方角を指した。俺を常に気遣う優しいゆう、そして俺はゆうに優しくされるだけの価値はあるのだろうか?俺はその自信がない。




「……寒かっただろ?先に風呂に入って暖まって来いよ」
ゆうは俺に風呂に入ることを進める。俺はゆうから着替えを受け取り、バスルームに向かう。湯舟にお湯を張ってゆっくり浸かろうかと思ったが、とてもそんな気分になれず、結局身体を洗ってすぐにバスルームを出た。
「もっとゆっくりすれば良いのに」
さっさと上がった俺にゆうは苦笑いしながらタオルで俺の髪を拭いた。
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