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それでも僕は
第8章 8☆






「こうして会うのは久しぶりだな、慧くん」
「はい、お久しぶりです、優斗さん」
優斗さんはゆうの叔父で保護者でもある方で俺の気持ちにいち早く察し色々とアドバイスをくれた。
「……ずいぶん、仲良いね?」
じとーっと白い目を向けてくるゆうの視線が痛い。
「俺に隠れてこそこそsnsやっているみたいだけど」
ゆうは意外と嫉妬深い。付き合う前は大人びている印象が強かったが付き合い出してからはこういう顔も自然と見せてくれる。それが信頼されている証だと実感できて嬉しい。優斗さんは俺を見て肩を竦めた。
「それより慧くん、退院おめでとう」
「あ、ありがとうございます…でもせっかくの休日でわざわざ迎えに来てもらって悪いです」
「いや、良いよ…優馬が家事をやってくれるおかげでこうして時間が余っているからね」
朗らかに笑う優斗、最初優斗さんを見た時はゆうの歳の離れた兄かと思ったが叔父と聞いてびっくりした。優斗さんは早くから俺の気持ちを見抜いていて色々とアドバイスをくれた。






「ケイは肉じゃが好きなんだよな」
アパートに着くとゆうはキッチンに向かう。
「…俺も手伝うよ」
「ケイは休んで良いよ」
手持ち無沙汰で料理を手伝おうとするがゆうに休むように言われてしまう。俺はゆうにエプロンを渡してソファーに座る。そわそわして落ち着かない俺に優斗さんは苦笑する。
「………優馬と付き合ったんだよな」
「………はい…」
優斗さんにまだゆうと付き合っていることを報告していない。優斗さんはゆうの保護者でゆうの母親の弟で、親代わりだ。いくら前から俺の気持ちを知っていたとはいえ、こんな俺とゆうが付き合っていることを報告するは勇気がいる。だから優斗さんにそのことを尋ねられてドキッとする。俺は優斗さんの反応を伺う。優斗さんは遠い目で楽しそうに料理をしているゆうを見る。
「…優馬は義兄さんに似て真面目過ぎて少し心配していたけど、慧くんそばに居れば大丈夫だな」
正直買い被りだと思った。俺はゆうに助けてもらうばかりで全然支えになり切れていない。もっと強くなってゆうに頼られる男になりたい。俯いていた俺は優斗さんが見て微笑ましいそうに見ていたことに気付かなかった。
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