この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
それでも僕は
第8章 8☆




「……でも、中学に上がったらバスケやるかもしれないから今みたいに頻繁に会えないかも」
「良いよ、ゆうはゆうの好きなことして」
ゆうが申し訳なさそうに言う。会う頻度が少なくなるのは悲しいけどゆうの重荷にはなりたくない。ゆうは少し寂しそうな顔をする、ゆうも俺と一緒にいたいから寂しそうな顔をしたのだろうか?自惚れかもしれないが、そうだったら嬉しい。
「その代わり、中学上がるまでは独占させてね?」
独占したいと言う俺にゆうが目を瞠って驚く、ゆうの驚きっぷりが可愛いくて俺は身悶える。
「ゆう、そんな顔するとゆうが俺に独占されたいと勘違いしちゃうよ?」
ゆうは俺に背を向け玉葱を炒める。
「………別に…ケイの勘違いじゃないし」
ゆうはギリギリ俺に聞こえるくらいの声でボソッと呟く。よく見るとゆうの耳が赤くなっている。本当にゆうは可愛い過ぎる、この可愛いさは反則だ。あまりに可愛い過ぎて今すぐゆうに抱き着きたくなった。料理中に飛び付くのは危ないのでソファーの上で葛藤と戦う。
「はい、できたよ」
ゆうが出来立てのオムライスをテーブルに置く。俺はソファーから立ち上がりイスに腰掛ける、ゆうはサラダを並べ俺の向かいに座る。俺はゆうの作ったオムライスを食べる。ゆうはドキドキしながら俺がオムライスを食べるのを見守る。
「……どう?」
「うん、美味しいよ」
「……良かった」
ほっと息を吐くゆう。チキンライスはもちろん、デミグラスソースも手作りの本格的なオムライスに舌鼓を打つ。
「……こんなに料理上手なら良いお嫁さんになりそう」
「うん…いや、ちょっと待て」
ゆうがなぜか焦る…勉強もスポーツも料理もできて、しかも優しい…ここまで完璧な恋人は中々いない。本当にこんな素敵な人が俺の恋人だなんて…俺もゆうの相応しい恋人になれるように努力しないと…。
「…そういえばケイは料理できるのか?」
「うーん?自分以外に食べさせたことあまりないから分からないけど、得意ではないね」
正直料理は中の下で、俺は元々少食な上、入院することも多く、病人食ばかり食べているせいであまり味に頓着しない。俺が料理で重視するには少ない量でどう栄養を採るかで味は二の次なため、お世辞にも料理ができるとは言えない。
/219ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ