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それでも僕は
第9章 9★




俺は教室では宏と、部活中は主に律と一緒に行動している。
「優馬って…」
「ん?」
「見た目はチャラそうなのに意外に真面目だよな」
律は制服に腕を通しながら言う。
「…いきなり、どうしたんだ?」
「いや、初めて優馬を見た時、まさかここまで熱心に練習に励むとは思わなかったからさ」
「……律はいったいどんな目で俺を見ているんだ?」
律は白い目を向ける俺から顔を逸らす。
「だって優馬って見た目、いかにもリア充って感じだから、女子にモテたいからやってるのかな?って」
「………なんだ?それ?」
リアルが充実していることについては同意するが、後半部分はあまり意味が理解できなかった。不思議そうな顔をしている俺に、律は苦笑しながらメガネをくいっと上げて肩を竦めた。





「…ただいま」
「お帰りなさい」
くたくたになって帰るとエプロン姿のケイが俺を出迎えた。いや、今日は週末でケイが泊まりに来るのは分かってたけど。
「……ゆう?」
1日の疲れもぶっ飛ぶくらい可愛いケイのエプロン姿に、俺は衝撃を受ける。固まった俺を心配そうに見上げるケイ。
「ゆう?どう…んん?」
心配そうに見上げるケイに、俺の中のなにかがプツン…と切れ、ケイを抱き寄せキスをする。
「んっんんっーー!!」
いきなり抱き寄せられキスされたケイは目を見開いて驚く。リビングに水音が響く。
「…わ、悪い…ケイが可愛かったからつい」
「ご、ご飯作ったから一緒に食べよう?」
ケイは顔を赤くしてキッチンに向かって行った。優斗に気に入られたケイは優斗から合い鍵をもらっている。
「俺が夕飯温めて置くから…」
俺はケイに夕飯の準備を任せ、部屋に着替えに向かった。
(うーん、尊い)
制服から着替えて戻ると夕飯の準備をするエプロン姿のケイが眩しい。
「ゆう、ご飯の準備できたよ」
「…………同棲しているみたい」
「……ど!?」
楽しそうに夕飯の準備をしているケイに、俺はポツリと呟く。ケイは俺の言葉に真っ赤にした。ケイは動揺を振り払うように首を横に振る。
「さ、覚めないうちに食べようよ」
「あぁ…」
俺は短く頷いてイスに座り、ケイがその向かいに座る。
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