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セックス講座
第1章 初講義
『え?え?えええ???』
めぐみは、もちろん、めちゃくちゃ驚いた。
『いや、その、あの、いきなりそんなこと言われても…。いま、会ったばかりじゃない?そ、そういうことは、もうちょっとお付き合いしてから…』

めぐみは大いに戸惑ったが、戸惑っていたため、その男子シゲルの手を振りほどくことを失念してしまった。
シゲルはにっこりと微笑むと(めぐみは、その微笑む表情に、どきん!とした)、机上のタブレットに指で触れた。
<2年生シゲル、1年生めぐみ。お二人専用ブースを作成します>
AI音声が流れた次の瞬間、めぐみと、めぐみの左手をつないだシゲルの2人の席を囲むようにアクリル板が床下から立ち上がってきた。
そのアクリル板は、みるみるうちに2人を囲み、上も蓋をされた。
しかし、完全な密封ではなく、空調をする機械音が聞こえた。

そのアクリル板はマジックミラーなのかとも思ったが、中から外が一切見えなくなっていた。
<では、お二人に講義を始めます。講義の学習効果を上げるためには、指示に、できるだけ従ってください。もちろん、お二人の自由意思によります>
AIが、話し始めた。
<まずは、目の前の薬を服用してください。水なしで可能です。妊娠と性病と伝染病を防ぐ、特製ピルです>
「え…っ???」
めぐみは、ぼうっとしていたが、妊娠を防ぐ薬の服用ときいてさすがに我に返った。
シゲルの手を振りほどいていた。

左のシゲルをちらと見ると、シゲルはその薬をすんなり口の中に入れ、お菓子でも食べるようにもぐもぐして、飲み込んでしまった。
『どう、しよう?』
ふと、めぐみは机上のタブレット画面を見た。
<もし受講をやめたいときは、ここに触れてください。アクリル板が1分後に開き、講義が終了します>
『そうか…、いつでも自由に止めれるんだ…』
いつでも、自由に、中止できる。その注意書きが、めぐみを強く突き動かした。
セックスへの強い興味と、募る欲望。
めぐみは震える指でその薬をつまむと、口の中に入れていた。
『美味しい…』
グミのような甘酸っぱい味が、した。

<薬の服用が終わったら、お二人とも、服を脱いですっ裸になってください>
AIのスケベな指示に、めぐみは、飛び上がるように驚いた。

そのころ、このアクリル板ブースのすぐ近く、周りを取り囲んで、98人の女子学生がイスに腰かけていた。
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