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ナンパ犬太郎傑作選
第1章 ナンパ犬太郎傑作選1-1『変態「プロ腐女子」観察日記 前編』
「そんな冷めた目で私の事見ないでよっ…!」
声とともに一閃の平手打ちが、私の頬を目掛けて飛んできた…。
…目の前で私の次の一手をいじらしく待ち構える彼女をまじまじと冷静に観察してしまい、あらゆるシチュエーションを妄想していた私の冷めた顔つきを観て彼女は怒り、呆れ…
私に渾身の平手打ちを見舞ったのだ…。
「もう私、帰るから…」
私は我に返り呆然と布団に座り込んでいると、オンナは既に下着を付けはじめ、着てきたワンピースを手に取った。
「あーあ、こういうの何度目だろうね…もう、うんざりだよ…」
「あ…ゴメン…つい」
「ついも何もないよ…これが、あなたの性分だもんね…」
「う………」
彼女はマッハのスピードで着替え終わると、荷物を持って私の部屋のドアを開けて、
「せいぜい面白い官能小説書いてね。一応、応援はしてるから…じゃあ」
そう言い放つと、バタン…!とドアを閉めて出て行った。
私は全裸で布団の上に取り残され、茫然自失だった…。
…私は官能小説家としての職業病なのか、どうにも『観察日記』よろしく自分のセックスを冷静に客観的に見てしまう癖があった…
常にもうひとりの自分が居て、事細かに自分や相手の一挙手一投足をじっと観察してしまう…。
こんな事で恋人に去られるのは、一体何度目だろうか…?
多くのオンナは、セックス中の痴態を緻密に観察されて記憶に残される事にかなりの抵抗があるようで…
また自分勝手かも知れないが、行為の最中のリアルな描写に煮詰まっていた原稿の締め切りが迫っていた事もあり、普段以上に観察モードになってしまっていたのだ…。
そんな事をモヤモヤと考えつつも、自身の肉棒も依然としてモヤモヤとしたままであり…
この日は適当に自分を自分でおさめて、寝た…。
それから数日後の夕方…
声とともに一閃の平手打ちが、私の頬を目掛けて飛んできた…。
…目の前で私の次の一手をいじらしく待ち構える彼女をまじまじと冷静に観察してしまい、あらゆるシチュエーションを妄想していた私の冷めた顔つきを観て彼女は怒り、呆れ…
私に渾身の平手打ちを見舞ったのだ…。
「もう私、帰るから…」
私は我に返り呆然と布団に座り込んでいると、オンナは既に下着を付けはじめ、着てきたワンピースを手に取った。
「あーあ、こういうの何度目だろうね…もう、うんざりだよ…」
「あ…ゴメン…つい」
「ついも何もないよ…これが、あなたの性分だもんね…」
「う………」
彼女はマッハのスピードで着替え終わると、荷物を持って私の部屋のドアを開けて、
「せいぜい面白い官能小説書いてね。一応、応援はしてるから…じゃあ」
そう言い放つと、バタン…!とドアを閉めて出て行った。
私は全裸で布団の上に取り残され、茫然自失だった…。
…私は官能小説家としての職業病なのか、どうにも『観察日記』よろしく自分のセックスを冷静に客観的に見てしまう癖があった…
常にもうひとりの自分が居て、事細かに自分や相手の一挙手一投足をじっと観察してしまう…。
こんな事で恋人に去られるのは、一体何度目だろうか…?
多くのオンナは、セックス中の痴態を緻密に観察されて記憶に残される事にかなりの抵抗があるようで…
また自分勝手かも知れないが、行為の最中のリアルな描写に煮詰まっていた原稿の締め切りが迫っていた事もあり、普段以上に観察モードになってしまっていたのだ…。
そんな事をモヤモヤと考えつつも、自身の肉棒も依然としてモヤモヤとしたままであり…
この日は適当に自分を自分でおさめて、寝た…。
それから数日後の夕方…