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籠の中の天使
第10章 快楽と戸惑い



嫌なら嫌だと自分で言えるようにならなければいけないと北斗さんが言ってた。


『ありがとう、別にグループは嫌じゃないよ。』


私の気持ちを向井さんに伝える。


『近いうちに花火大会があるから、咲都も体調が良ければ行こうよ。』


杉山さん達が言ってる遊びは花火大会らしい。


『行けたら…、行きたい。』


そう返事をする。


『わかった。』


向井さんからの最後のメッセージ…。

合理的な人だ。

無闇に私に踏み込んで来ない。

要件だけを言えば、それ以上のメッセージを求めて来ない。

グループでは杉山さんと上地さんが新作のコンビニスイーツがイマイチだったとかまだ話し込んでる。

私と向井さんはその話に参加しない。

無理に参加する必要は無いのだと向井さんから教わった。

こういう付き合い方なら、私でも大丈夫だと思う。

少しづつ、私の人生の歯車が動き出す。

夕方前になってやっと南斗が帰って来る。


「野球部には熱血な馬鹿しか居ない。」


バッタリと南斗がリビングの床に倒れ込む。


「大丈夫…?」


南斗の前にしゃがんで聞いてみる。

部活は午前中だけと決まってる。

その時間だけ保健室で保健医である南斗は待機する。


「熱血のお馬鹿さん達が差し入れのアイスを馬鹿食いしたお陰で、俺が帰る時間に腹下しの患者が続出した。」

「練習で怪我をしたんじゃないんだ。」

「練習の怪我なら許せるが、腹下しの面倒まで見てられるか。」


不貞腐れた南斗が顔を上げる。

南斗の目がじっと私を見る。

その視線にドキドキする。


なんか私の顔に付いてるの?

変な髪型になってる?


今日は暑いからと髪をポニーテールにした。

似合ってないとか言われたら死んじゃうかも…。

そう思うくらい南斗が私をガン見する。


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