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籠の中の天使
第10章 快楽と戸惑い
空気が張り詰めたように感じる。
「何?」
南斗から目を逸らす。
「咲都子…。」
切羽詰まった声がする。
時々、2人だけの時間にそんな緊張が走る。
胸が苦しくなり、顔が火照る。
「咲都子のパンツが見えてる。今日のパンツはピンク色の水玉か…。」
そう言った南斗が力尽きる。
「南斗っ!?」
私が見た南斗は寝息を立てて眠ってる。
パンツを南斗が見た…。
私のパンツを見たくらいじゃ南斗はどうも思わない。
小さな頃から見慣れたパンツ…。
今だって洗濯物は私のパンツと南斗のパンツが並んで干されてるし、私の下着は南斗が買うから全部知られてる。
「南斗の馬ー鹿…。」
たまには甘い時間が欲しいと思う。
リビングで寝ちゃった南斗に私の愛用するキルト生地のブランケットを掛けて夕食の用意をする。
夕食が出来たからと南斗を起こそうとすれば南斗は子供のようにブランケットに包まってる。
私の匂いがするから…。
眠てても南斗は私を抱き締めてる。
それを感じる瞬間が嬉しい。
「南斗…、ご飯だよ。」
耳元で囁けば南斗が私の手を握る。
「もう少し…。」
寝かせろ…。
南斗は私と違ってすんなりとは起きない。
もう少しだけ寝かせてあげようと南斗の頭の横に座る。
眠ったままの南斗の顔は子供っぽくて無邪気で可愛い。
もっと貴方に触れたい…。
私の指が南斗の髪を撫でる。
「咲都子…。」
甘えて私の膝に顔を擦り寄せて来る。
可愛い…。
指先が南斗の可愛い顔を撫でる。
チュッと南斗が私の膝小僧に口付ける。
「またパンツが見えてる。」
スカートの隙間を南斗が覗き込む。