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籠の中の天使
第13章 夢の中へ



間違いなく、このお店の一番の特等席だと思う。


「ランチで混んでる時間じゃ、窓際の席が取れないってとこがポイントだろ?」


ノアが悪戯っ子のようにウインクする。


「確かに…。ポイント高いよ。」


ノアと笑った瞬間、ググッと私のお腹が小さく鳴る。

久しぶりに感じる空腹…。

そのタイミングを見計らったように


「いらっしゃいませ…。」


と声がする。

蝶ネクタイにフォーマルなベストを着たお店のボーイさんが頭を下げながら私とノアの前にメニューを置く。

割と本格的なレストラン…。

コースもあるけどノアがランチは単品で充分だと言うから2人でパスタを頼む事にする。

それにノアお勧めのシーフードピザ…。

2人で分けて食べる。

少し塩味が効いたウニとトリュフのパスタにクリーミーなピザ…。


「美味しーっ!」

「もしも水族館で魚なんか観てたら食えなくなってたぞ。」

「だよね…。」


口いっぱいに広がるトリュフの香りが食欲をそそり、パスタを食べる手が止まらない。


「お腹いっぱい…。」


満足する私の口端を人差し指でノアが拭う。


「クリーム付けたまんまとか、子供か、お前は…。」

「子供だもん。」

「可愛いから許してやるよ。」


反則だと思うノアの笑顔…。

もう充分だよ…。

これ以上はノアの本気のデートが怖いと思う。

南斗を忘れてノアに本気で惹かれそうな私を感じる。

世界が違い過ぎてノアが眩しく見える。

耳まで熱くなる私の肩を抱いたノアが再び車を走らせる。

車は海岸線を抜けて山の方へと向かってく。

あの街からどんどん離れる車…。

南斗が居る街から私を連れ去るノアに夢中でしがみついていた。


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