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籠の中の天使
第13章 夢の中へ
例え、本気じゃないデートだとしても200点満点の評価を付けたいと思うデートだ。
素敵な食事が終わり、夢の時間が終わる。
『魔導王国』を出て駐車場に向かう。
まだ私は夢見心地でふわふわする。
車に乗り
「適当だった割には最高のデートだったろ?」
とノアが聞いて来る。
「うん…、帰りたくないって思うくらい本当の最高のデートだった。」
あの街に帰るのが嫌になるくらい素敵な1日だったと思う。
「んじゃ、ご褒美くらいは貰えるよな。」
そう言ったノアが私の身体を引き寄せる。
吸い込まれそうなノアの瞳が私を捉えて離さない。
瞬きも出来ない私の唇にノアの唇が重なる。
キス…してる。
始めは私の唇を啄むような軽いキスだったのに…。
ノアの舌が私の唇を舐めて激しいキスへと変わってく。
「はぁ…。」
息をする為に開く口にノアの舌が入って来る。
身体の力が抜けて目を閉じる。
全てをノアに委ねるように全身をノアに預けてキスを受け入れる。
絡み合う舌からヌチュヌチュと音がする。
糸を引いて離れるノアの唇…。
半開きのまま涎を流す私の唇をノアの指が拭う。
「そんな顔されたら、止められなくなるぞ。」
ノアが笑う。
そんな顔?
どんな顔?
私の手がノアのシャツを掴む。
「俺に惚れた?」
そう聞いたくせに…。
私の答えを待たずにノアが再び私の唇を唇で塞ぐ。
ノアの身体を求めるように私の身体が狭い車の中で畝る。
そっとボレロが脱がされてノアの手がキャミソールの肩紐を肩から落とす。
「下着までコーディネートを頼めば良かったかもな。」
耳を舐めるノアが囁く。
子供っぽいブラジャーが恥ずかしいと思う。
そのブラのホックを外すノアが胸に触れる。
「痩せてるくせに…、ふわふわだな。」
ブラの中でノアの手が動き私の身体に快感が広がる。