この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
籠の中の天使
第15章 不思議な味
「やべ…、腹減った…。」
湯船に浸かるノアが呟く。
ノアに抱えられたまま一緒に湯船に浸かるけど、イカされたばかりの私は恥ずかしさから俯く。
「お前、飯とか作れんの?」
俯く私の顎を指先で上げるノアが無理矢理に顔を上げさせる。
「少しなら…、でも…、下手だよ。」
自信なく答えればノアが私の鼻にキスをする。
「下手って…、不味いって事か?」
「不味いってほどじゃないけど…、見た目とかが悪いの…。」
「その程度なら練習すればいいだけじゃん。とりあえず食えりゃ問題ねえよ。」
私を慰めるようにノアが髪を撫でて来る。
本当は夏休みに南斗と練習するはずだった。
なのに夏休みは私が知らない間に終わってる。
学校は今、どうなってるのだろう?
余計な事を考えるとノアが不機嫌な表情になる。
「咲都子…、こっち向け…。」
またしても無理矢理にノアの方へ顔を上げさせる。
「やだ…。」
「やだじゃねえよ。ちゃんと俺の方を見て話せ…。」
「やってるよ…。」
嘘を吐く。
本当はまともにノアを見るのが怖い。
ノアの脇腹には大きな手術をした傷跡が残ってる。
それを見てしまうとノアの心の痛みを感じるから、思わず目を背けちゃう。
「何?俺を見れないとか言うの?そういう事をする子にはお仕置きしてやる。」
ふざけたように言うとノアの手が私の脇から入って来て、湯船のお湯を揺らしながら胸の辺りを触り出す。
「や…あぁ…、両方はっ…。」
慌てて身体を小さくしちゃう。
それでもノアの意地悪は止まらない。
「両方の乳首が勃ってる。そんなに気持ちいいか?」
私に見せつけて乳首を指先で摘みながら弄ぶ。