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籠の中の天使
第15章 不思議な味
親指と中指で摘んだ乳首の乳頭を人差し指が器用に撫でて私を感じさせる。
「あっ…んぁ…、ノア…あんっ…もう…止めて…。」
ノアの腕にしがみつく。
「咲都子が俺の顔をちゃんと見て話すなら止めてやるよ。」
「見る…から…。」
恐る恐るとノアを見れば勝ち誇った顔でノアがニヤリと笑う。
「残念…、こっちを見なけりゃ、もう一度、イカせてやったのに…。」
「お腹が空いてるって言ったじゃん。」
「んじゃ、飯食ってから可愛い咲都子を食うか。」
ドキリとするような言葉を言う。
ノアは私を抱くつもりなのだろうか?
ノアに抱かれれば南斗の事を忘れる事が出来るのだろうか?
不安に怯える私を湯船から出したノアがフワフワのバスタオルで包んで来る。
「そういう暗い顔はするな…。」
私の髪を拭きながらノアが頭にキスをする。
「ノア…。」
「咲都子は笑って俺に甘えてればいいと教えたろ?」
私の身体を拭いたノアがデニムのシャツを私に着せる。
ブカブカのシャツは膝まで丈があるからワンピースのようだけども、下着がない私は心許なくて落ち着かない。
「明日、穂奈美さんの店で咲都子の着替えを買ってやるから、今夜はそれで我慢しろ。」
私の頭を撫でたノアはボクサーパンツにTシャツだけの姿で私を連れて台所へ向かう。
「咲都子の得意料理は?」
冷蔵庫の前でノアが聞く。
目の前にはカウンターテーブルが付いたアイランドキッチンが広がってる。
リビングに繋がるダイニングにはテーブルや椅子すらなく、ノアは本当に1人なのだと強調してる気がする。
「オムライス…とか?」
卵に包むのは下手だけど、冷凍食品を使わずに作れるようになったオムライスは南斗が唯一美味しいと褒めてくれる料理だ。