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第21章 繋がり

南斗は私を傷付けない。

その絶対的な安心感が私を大胆にする。

南斗が履くスウェットの上から太腿を撫でる。


「咲…都子…。」


まだ狼狽える南斗の足の付け根まで、ゆっくりと撫で上げる。

南斗の股間が僅かに膨らむ。

その膨らみまで指先を這わせる。


「これが欲しくなるまで…、気持ち良くして…。」


膨らみの頂点を指先で撫で続ければ、南斗の肉棒がパンパンに腫れ上がる。

もう、怖くない。

南斗のスウェットのウエストラインに指を掛けて下へ下ろす。

ピッタリとフィットしたボクサーパンツのウエストラインからはみ出す肉棒の先は、あの日に見たドス黒いものとは違い、赤く充血するほどゴムに締め付けられて苦しそうに見える。

その先に口付けて邪魔なパンツも下げる。

見事なくらいに腫れてるのに、肉棒の肌はスベスベで柔らかく、舌先が触れるだけでビクビクと脈打つのがわかる。

棒の先の丸みを帯びた三角が蛇の頭のように擡げて、私が這わす舌へ強く押し付けられる。


「うっ…。」


恍惚とする南斗が目を細める。


「どう？」


そう聞けば


「どうって…。」


と南斗が狼狽える。


「こういうの…、多分、南斗にしか出来ない。」


今度こそ、自分の気持ちをちゃんと伝えたい。

きっとノアには出来ないとわかってた。

幾ら、ノアが好きでも、あの日の恐怖は打ち消せない。

だけど南斗は違う。

南斗が私の全てが愛おしいのと同じで、私も南斗の全てが愛おしいと思える。

ただ知りたい。

私を愛してるのは女としてか？

あの街の家族としてか？

南斗の愛が余りにも大き過ぎて、何も見えなくなるのが怖い。

私は南斗のものだという確かなものが欲しいと強請るように南斗を愛撫して自分の気持ちを伝える。