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籠の中の天使
第22章 攻撃



発売日は学校帰りに事務所へ来いと言われている。

雑誌の反応を見た上で仕事の打ち合わせをしたいらしい。

打ち合わせとか言われても…。


「はじめましてーっ、岡田 歩里(おかだ あゆり)といいます。今日からsatoちゃんのマネージャーとして付きますからね。」


事務所に行けばノリの良いお姉さんが私に名刺を出しながら挨拶をする。


「マネージャーさんですか?」

「うん、satoちゃんについての問い合わせが凄いから、マネージャーは必要だろうって今朝の緊急会議で決まったの。」

「問い合わせ?」

「ラジオ出演は可能かとか、テレビOKか…。後はCMや看板のギャラの問い合わせ。」

「そんなにあるのですか?」

「まあ、社としては未定って事で仕事らしい仕事は決まってないけど、顔が出ちゃった以上は学校とか車で通う方が良いだろうと私が付く事になったの。」

「はぁ…。」


随分と大袈裟な対応だと思う。

それに事務所が仕事は未定で決まっていないのにマネージャーを付けると判断した理由が気になる。

千鶴さんは仕事が無い時は穂奈美さんのアシスタントとして働く方法もあると言ってたけど、今はそれも出来そうにない。

穂奈美さんからは


『アシスタントの件は落ち着いてからの方がいいと思う。』


と遠回しに断られている。

その日から岡田さんの送り迎えで学校や事務所に通う事になる。


「なんか…変…。」


家に帰って南斗に愚痴を零す。


「何が?」


南斗が疲れた表情をしてる。


「事務所…、仕事をさせたくないみたいな対応なの…。」

「それは考え過ぎだろ。」

「南斗の方はどうなの?」

「あー…、まあ、例の雑誌に出てるのは保健室に居た咲都子じゃないかと保健室に押し掛けて来る学生が増えたくらいで、学校側としては咲都子はもう、うちの学生じゃないから関係ないって感じだな。」


その割には、南斗の帰りは遅くなり、かなり疲れた表情しか見せてくれないから不安になる。


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