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籠の中の天使
第24章 どんな状況でも…



「あの人が!?」

「ほら、ジロジロ見ないの。」


千鶴さんから叱られる。

とても世界的ブランドという化粧品メーカーの会社の社長さんには見えない。

そもそも、社長さんというイメージをドラマでしか知らない私からすれば、余りにも若いと思う。

実際、私が知ってるノア社長は高級スーツをスマートに着こなしてるのに杖を着いて歩くおじいちゃんだ。

なのに『Beau』の社長さんは厳つい顔で、とても厳しい表情をしてるけど、年齢的には北斗さんよりも若く見える。

スーツでなく古めかしい着物という出で立ちも、世間一般の社長さんというイメージからは、かなり掛け離れてると思う。


もしも、とても怖い人だったら、どうしよう?


私なんか新商品のイメージモデルとして使えないとか言われたら沙来さんに合わせる顔がない。


「千鶴さん…。」

「情けない顔で私が仕上げたメイクを崩さないでっ!咲都子なら大丈夫よ。笑って穂奈美のところへ行きなさい。」


バンッと千鶴さんに背中を押される形で送り出される。

とりあえずは引き攣った作り笑顔で穂奈美さんが居る場所へと移動する。


「ひとまず、この衣装で撮ってみて…。ダメなら直ぐに衣装を変えるからね。」


穂奈美さんが千鶴さんのメイクのイメージに合う衣装に着替えろと言う。

試着室の様なBOXが設置されていて、中に穂奈美さんと2人で入って着替えをする。

真っ赤なタートルネックのドレス…。

上半身はピッタリと私の身体のラインを見せてるのにスカート部分はバラの花のように何枚にも重ねたフリルが広がっている。


「キツくない?」


穂奈美さんが聞いて来る。


「大丈夫っぽいです。」

「咲都子ちゃん、胸があるから心配だったの。」


このドレスは穂奈美さんの新作らしい。

『Beau』の新商品はクリスマス当日に発売されるから、前宣伝に私の写真が雑誌の広告に掲載されたりポスターになって張り出される為、穂奈美さんのドレスもクリスマス用として色違いが販売される予定になっている。


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