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籠の中の天使
第25章 貴方の為に…



「それは違うよ。南斗が居てくれたから私は笑えるの…。」


南斗が居ない私は今も籠娘のまま、明けない夜の闇を彷徨い続けていたに違いない。


「だから…、私の笑顔は全て南斗のものだよ。」


そう言って愛おしい人の顔を撫でる。

頬を赤く染める南斗が一瞬だけ目を大きく見開いてから、視線を逸らす。


「俺だって…、ちゃんと咲都子を愛してる。咲都子にはなんでもしてやりたいって思ってる。」


最近、少しだけわかって来た。

弟だった南斗は何かにつけて対抗意識がやたらと強い。


「私の方が南斗を愛してる。」

「咲都子のは、まだまだお子ちゃまの愛だ。」


そんな風に私と愛情を競おうとする辺りは、まだまだ南斗だって子供だと思う。


「じゃあ…、お子ちゃまかどうか試す?」


パジャマのボタンを上から2つ目まで外して南斗に胸の谷間を見せつける。

挑発してるのは私の方なのに、南斗の視線を感じただけで乳首がパジャマから突き出して形を作る。

その突き出した先にスっと南斗の指先が触れる。


「天使が、やらしい顔をしてる。」


首筋にキスをする南斗が呟く。

キュッと乳首が摘まれる。


「はぁん…。」


熱い吐息が漏れる。

摘まれた乳首の先を南斗の指先がコリコリと搔くだけで全身に向かって快感が広がる。


「んっ…んぁ…。」

「もっと…、その可愛い声…聞きたい。」


耳を舐めてパジャマの残りのボタンを南斗が外す。

肌蹴たパジャマの前から南斗の手が直接、身体に触れて来る。

乳房の山を登る手が平で尖る乳首を転がし、反対側の乳房の方へは南斗の唇が首筋から近付いてく。


「あぁ…。」


唇で甘噛みをされる乳首からビリビリと気持ちが良い電気が走り、力が入らなくなる身体がベッドへと沈み込む。


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