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籠の中の天使
第4章 診察



緋彩さんは愛されてる。

私と同じあの街の籠娘なのに…。

緋彩さんの結婚は二度目だと聞いた。

前のご主人に暴力を受けて、お金を稼いで来いとあの街で働く事を強要された。

女将である北斗さんのお母さんが相談に乗り、弁護士を入れて前のご主人と離婚した。

それでも緋彩さんにはご主人が作った借金が残り、その返済の為に毎日あの街で仕事をする。

他の人に身体を売り続ける緋彩さんに北斗さんはプロポーズした。

普通なら理解が出来ない話だと思うけど、あの街では仕事は仕事だと割り切った人間関係が成立する。


「明日、俺も学校に行く。帰りは俺が送るから…。」


そう言って北斗さんの診察が終わる。

明日は金曜日…。

その6時限目に私は教室に行く。

授業はHR…。

先ずは主治医である北斗さんが私の病気についてクラスの皆んなに説明する。

私に対してやってはいけない事なども話し、教室の反応を見てから私が教室に入る事になる。

時間は僅か1時間…。

HRでは修学旅行の班分けをしたり、向こうで参加するアクティビティの希望を話し合ったりする予定らしい。

その話し合いに私が参加出来るかを試す1時間になる。

南斗はずっとピリピリとしてる。


「ダメだと思ったら、すぐに俺に言え…。」


この日は南斗が教室の後ろに付き添ってくれる。

南斗が居てくれるから頑張れると何度も自分に言い聞かせる。

その日の保健室は南斗とずっと2人だけで過ごせた。

6時限目が始まる前に北斗さんが学校に来る。

担任の千紗先生も私を迎えに来たはずなのに…。


「わあ、持田先生にそっくり…。」


と何故か北斗さんに向けて顔を赤らめる。


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