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社長は私のご主人様
第1章 プロローグ
大炎上プロジェクトを引き継ぐことになった私は、開発チームとの意思疎通と打ち合わせのために、3日前にアメリカ合衆国カリフォルニアにあるシリコンバレーにある支社を訪れた。
ミーティング三昧のスケジュールを終え、昨夜は懇親会を兼ねてメンバーと一緒にバーへと繰り出した。
「こっちにいる日本人も連れていくよ」
そう言ってプロジェクトのメンバーが連れてきた彼は、ジュン・キタガワと名乗った。
「はじめまして。会えて嬉しいよ」
「こちらこそ」
にっこりと優し気に笑う彼は、身長も高くて顔もなかなかのイケメンだった。
アメリカの夜道は女性1人では危ないから、と彼にホテルまで送って貰いながらたわいのない話をして……気がついたらキスをしていた。
2年前に彼氏と別れてから、久しぶりのキス。浅く淡く舌先を触れ合わせるだけのキスはとても気持ちが良くて……
「部屋…何号室?」
唇の触れる距離で囁くように尋ねられて、思わず素直に答えてしまった。
部屋について、縺れるようにベットに倒れ込んだ。深く唇を合わせ、服を脱がせあい、シャワーも浴びずに抱き合った。
彼が上手だったのか、身体の相性が良かったのかわからないけれど、私は、初めて中を突かれてエクスタシーを経験した。
「…っやだ、思い出したら濡れてきちゃった…」
身体の上のシーツを跳ね飛ばして手を伸ばすと、そこはぐっちょりと濡れていた。
「は、ぅ…」
指を浅く差し入れるだけで快感が身体を突き抜ける。そこに触れてしまったら熱を収めるなど出来なくて……
「あ、あ、い、くっ…」
内壁がきゅんきゅんと痙攣して、中を煽っていた指を締め付ける。
ば…ばかでしょ私…
濡れた指をみて、なんだかひどく落ち込んだ。