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社長は私のご主人様
第1章 プロローグ
出張先へと向かう新幹線の中で、会社の同僚の美香からLINEを受信した。
『新しい社長、めっちゃイケメン♡』
新しい社長?あぁ…今日出社したんだ
そういえば親会社に戻るって言ってたな、と思い出した。
イケメンねぇ…
面食いな美香らしい、と思う。
スマホを足元の鞄に放り込んで、ふぅと小さく息を吐いた。
彼氏欲しいなぁ…
元彼と別れてからは必死で仕事に打ち込んできた。浮気をされて別れたから軽く男性不振だったけれど、半年前の出来事で少し気持ちが変わった。
一夜の過ちの相手であるジュン・キタガワは、ひと月ほど経った時、現地のアメリカ人から、日本に帰ったと聞かされた。
きっともう会うことはない。同じ会社なのだからメアドくらい調べて連絡すれば良かった、なんて思った自分に少し驚いた。
あれから半年、どうにかプロジェクトを不時着させて、先週から新しいプロジェクトの担当になった。忙しさに普段は考えないけれど、ふと気がつくと思い出してしまう。
1度寝ただけで忘れられないなんてばかみたい…
ため息ひとつ、私は新幹線の窓を流れる景色に視線を向けた。
『新しい社長、めっちゃイケメン♡』
新しい社長?あぁ…今日出社したんだ
そういえば親会社に戻るって言ってたな、と思い出した。
イケメンねぇ…
面食いな美香らしい、と思う。
スマホを足元の鞄に放り込んで、ふぅと小さく息を吐いた。
彼氏欲しいなぁ…
元彼と別れてからは必死で仕事に打ち込んできた。浮気をされて別れたから軽く男性不振だったけれど、半年前の出来事で少し気持ちが変わった。
一夜の過ちの相手であるジュン・キタガワは、ひと月ほど経った時、現地のアメリカ人から、日本に帰ったと聞かされた。
きっともう会うことはない。同じ会社なのだからメアドくらい調べて連絡すれば良かった、なんて思った自分に少し驚いた。
あれから半年、どうにかプロジェクトを不時着させて、先週から新しいプロジェクトの担当になった。忙しさに普段は考えないけれど、ふと気がつくと思い出してしまう。
1度寝ただけで忘れられないなんてばかみたい…
ため息ひとつ、私は新幹線の窓を流れる景色に視線を向けた。