この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
虐め~差し出した妹が帰って来ない
第2章 秋月 胡桃編

「はい、ハーブティー」
心を落ち着かせる為に紅茶を入れてくれた。
カウンセリングしたいと言う玲子さんに同意して2時間程会話をした。
カウンセリングは初めての経験…ここで話す内容は他人に絶対に秘密にすると玲子さんが約束する。
私も勇気を出し、自分の隠してる気持ちや人に言えない事を全部話した。玲子さんは何を話しても常に微笑む、上手く誘導してくれたのでとても話しやすかった。
カウンセリングが終わった後
「明日から学校でしょ?お兄さんが心配すると思うから、今日は帰った方がいいと思うのだけど…複雑な気持ちも分かる。帰りたくないなら此処に居ても私は大歓迎だけど…どうしたい?」
その返事は悩むこと無く答えた
「午前中も連絡来なかった……お兄ちゃんは本当は私を嫌いだったのかな?邪魔なのかな?って思う気持ちが膨らんで来る…帰るの怖い…迷惑じゃなかったら今日も泊めてください、お願いします」
「大歓迎よ! その代わり今日は一緒にお風呂入る事、いいわね。明日の事は明日考えればいいからね?学校の件は何か考えて手を打つから」
玲子さんと居ると安心するなぁと思いながらお礼を言った
その後は玲子さんとお出掛け
下着を含め私の服を何着か買ってくれた。その中にはバスローブもある。試着した服と下着をそのまま着て帰る、ちょっと信じられない経験もした。
本屋に行き読みたい雑誌を数冊買ってもらい、その後はカフェでストロベリーパフェをご馳走になり帰宅する。
戻ると猛さんが帰ってきていた。
疲れただろうから、夕飯の時間までお部屋でのんびりしててと言われ私は寝室に行き、買ったばかりのファッション誌を開く…玲子さんが貸してくれたMP3プレイヤーにヘッドホンを付ける。backnumberの曲が耳に流れてきた

