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虐め~差し出した妹が帰って来ない
第2章 秋月 胡桃編

優吾君の言葉に玲子さんが反応した
「最初は、怒りをぶつけただけ。でも、それがエスカレートし、思考を麻痺させていくと人は誰でも残酷になれる。やり過ぎだと思うけど…」
途中で言葉を途切る、そして私を見た
「胡桃ちゃんはどうしたらいいと思う?
優吾君が警察に行ってイジメの全てを語る…映像も証拠だから提出する。被害者として健人君にも警察が話を聞きに来ると思うけど」
お兄ちゃんが被害者として警察に?映像を他人に見られる?
「お兄ちゃんに迷惑掛かるから警察沙汰は嫌です。
こんな酷いイジメはして欲しくない…出来れば昔みたいに仲良くして欲しいです」
昨夜の優吾君の告白を聞いてなければ…彼を憎み、警察に行って欲しいと思ったはず…切っ掛けはお兄ちゃんが悪く、それが原因で優吾君がおかしくなった気がした。
……告白と動画が続き…気持ちは落ち込んでる。とても辛かったのに…
私はお兄ちゃんが全裸でおちんちんを擦ってる自慰動画を見て、この映像欲しいって思ってしまいました、お兄ちゃんごめんなさいと心の中で謝罪します。
「分かったわ。優吾、その件は保留よ! 勝手な行動したら許さないから」
「……………はい」
猛さんが部屋から出てきた。渋い顔をしている、項垂れる3人を壁際に立たせ…猛さん、玲子さん、私でテーブルに座った。
「クソがァ!」と猛さんが怒っている
まるで荒ぶる獅子の様…
玲子さんはパソコン画面を猛さんに見せ…互いの聞いた話の相違を確認していた。
「公にしたら、3人とも退学。そして恐喝、暴行、脅迫、性的暴行…確実に捕まるな。お前ら人生終わるぜ?」
その言葉に優吾君以外の2人がガタガタ震えた。
「ダメよ!胡桃ちゃんが反対した」
玲子さんの言葉に猛さんが有り得ないだろ!と言いたそうな表情で私を見た
……!?。。。。そうか…そうだよなぁと呟き「分かった」と返事をする。その時は仕方ないって思ってる顔で
「知りたい事は大体分かった、もう3人は邪魔だから帰して!私は胡桃ちゃんのカウンセリングするから」
「分かった。また近い内に呼び出そう。
おい!お前ら帰るぞ、勝手な真似は絶対するな学校以外は暫く自宅謹慎だ」
3人を連れて猛さんは家を出ていった。

