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きっかけは十人十色
第22章 嵐の前触れ
「列席頂いた方に記念品として何かつけたいと、先方が申してましてね。弊社としては樋渡商事さんのタンブラーを推したいと思ってるんです」
「なるほど……、お話は分かりました。ありがとうございます」
考えを巡らせる為に、「いただきます」と緑茶をごくり、と飲んだ。
「少し、説明をしても宜しいでしょうか?」
「えぇ、どうぞ」
平田部長の目元が緩められた。
軽く息を吸って、小さく吐き出す。よし。心の中で気合いを入れた。
「タンブラーは保温・保冷効果に優れてますし、贈り物には大変喜ばれる品です。金属製なので高級感も出ますし、また、加工もできます」
「仕様はこちらの注文通りにできるんですかな?」
「えぇ、もちろんです。お考え頂いてるのがお取引先の三十周年の記念式典用とのことなので、例えば表面に何か文字を入れることもできます」
「ほう」
感嘆の声を上げると、顎に手を当てて頷きを深くしている。
「なるほど……、お話は分かりました。ありがとうございます」
考えを巡らせる為に、「いただきます」と緑茶をごくり、と飲んだ。
「少し、説明をしても宜しいでしょうか?」
「えぇ、どうぞ」
平田部長の目元が緩められた。
軽く息を吸って、小さく吐き出す。よし。心の中で気合いを入れた。
「タンブラーは保温・保冷効果に優れてますし、贈り物には大変喜ばれる品です。金属製なので高級感も出ますし、また、加工もできます」
「仕様はこちらの注文通りにできるんですかな?」
「えぇ、もちろんです。お考え頂いてるのがお取引先の三十周年の記念式典用とのことなので、例えば表面に何か文字を入れることもできます」
「ほう」
感嘆の声を上げると、顎に手を当てて頷きを深くしている。