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きっかけは十人十色
第22章 嵐の前触れ
報告書を仕上げていると、田嶋先輩が外回りから戻ってきた。
「お疲れ様です」
キーボードを打つ手を一旦止めて、顔を上げて挨拶をする。
「お疲れ。意外と早かったな」
先輩は少しネクタイを緩めながら、椅子を引いて腰を下ろした。
「いえ、早かったけど長かったような……」
「何をわけが分からないこと言ってんだよ。何かあったのか?」
「あー……、色々ですね」
「まぁ、聞いてやってもいいんだけどさ。俺も報告書作らないとなんだわ」
言いながら、PCを立ち上げている。
「コーヒーでいいですか?」
「さすが柴崎。察しが早いな」
にやりと口端を上げると、財布を持って立ち上がった俺にリクエストが被せられた。
「ローストの微糖のやつね」
「はい、了解です」
一旦、ビルを出てから、隣の商業ビルの1階部分に
入っているコンビニへと向かった。
休憩室のコーヒーでも構わなかったのだが、そこへ移動しなければいけないのと、話を他の人に聞かれてしまうのを避ける為だ。ニアミスしないとも限らない。
「お疲れ様です」
キーボードを打つ手を一旦止めて、顔を上げて挨拶をする。
「お疲れ。意外と早かったな」
先輩は少しネクタイを緩めながら、椅子を引いて腰を下ろした。
「いえ、早かったけど長かったような……」
「何をわけが分からないこと言ってんだよ。何かあったのか?」
「あー……、色々ですね」
「まぁ、聞いてやってもいいんだけどさ。俺も報告書作らないとなんだわ」
言いながら、PCを立ち上げている。
「コーヒーでいいですか?」
「さすが柴崎。察しが早いな」
にやりと口端を上げると、財布を持って立ち上がった俺にリクエストが被せられた。
「ローストの微糖のやつね」
「はい、了解です」
一旦、ビルを出てから、隣の商業ビルの1階部分に
入っているコンビニへと向かった。
休憩室のコーヒーでも構わなかったのだが、そこへ移動しなければいけないのと、話を他の人に聞かれてしまうのを避ける為だ。ニアミスしないとも限らない。