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きっかけは十人十色
第23章 触れたくて
――我ながら、思い切った行動に出たものだと思う。
家に着くまではずっと手を繋いで歩いて、手のひらがしっとりと湿り気を帯びてくるのが分かった。
離そうとするのに、櫂がそっと握り返してくるから離すに離せなくて、でも嫌じゃないと思ってしまう気持ちが勝ってしまう。
家に着いたのはいいものの、朝バタバタと出かけてしまったので、ちょっと散らかっていることを鍵を開ける瞬間に思い出した。

「櫂、さ……五分。五分だけ待っててくれる?」
鍵を差し込みかけたまま、顔を見上げて訊ねる。
「うん、分かった。急がなくていいよ」
「ごめんね、すぐだから」
返ってきた微笑みを合図に手早く鍵を差し込んで施錠を解くと、パンプスを脱ぎ捨ててリビングに直行した。
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