パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第23章 触れたくて

ソファの背もたれにかかっていたままだったフェイスタオルを拾い上げて、洗濯かごに入れる。
ゴミ箱の容量を超えてあふれてしまっていたティッシュくずを集めて、上から力を入れてゴミの嵩を減らして捨てるスペースを作った。
テーブルの上に出しっぱなしになっていた、飲みかけのコーヒーをシンクに流して、カップを急いで洗う。
今朝はちょっと寝坊しちゃったのよね。
中々ひどい有り様だわ。
すんでのところで思い出せて良かった。
あとは……。グルリと部屋を見渡す。
消臭スプレー、しておくべき？
ソファに顔を近づけて、鼻をひくつかせる。
たぶん……そんなに臭くないとは思うんだけど、自分のにおいは自分では分からない。
小走りで洗面台の棚から消臭スプレーを持ってきて、シュシュッと吹きかけた。
テーブルの上はタオルで拭いて表面をきれいにして、寝室から脱ぎ捨てたままの状態になっていたパジャマを回収して、また洗濯かごのところへ持っていった。