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きっかけは十人十色
第24章 衝撃
「小分けにすればいいんだけど、せっかくだから」
俺の手からタッパーを受け取ろうと、手を伸ばしながら反応を伺っている。
「うん、じゃあ……いただきます」
答えながら、2つのタッパーを手渡した。
「良かった。すぐ仕度するね」
笑顔を浮かべると、「ソファに座って待ってて」と示してくれた。
正直うまそうだったし、ちょうど腹も減ってるし。というのもあるが、もう少し一緒にいたいというのが大きい。
さっきまで密着度が高かったが、その名残からでもなく。
やがて、トントントンと何かを刻む音が聞こえた。
――やっぱり、手慣れてるよな。この前、俺の家で手際よくご飯を作ってくれたし。
女の子らしいのか。まだ詩乃を一から十まで知っているわけではないが。
ほぼ一糸纏わぬ姿なら見ているけど。それはそれで別の話だ。
ふと、篠田興産でテーブル下に膝をぶつけたことを思い出した。スラックスをそっと捲り上げて、膝下を露出させる。腫れてはいないが、内出血特有の青痣ができていた。
詩乃のお母さんが来てくれて、ある意味助かったのかもしれない。
俺の手からタッパーを受け取ろうと、手を伸ばしながら反応を伺っている。
「うん、じゃあ……いただきます」
答えながら、2つのタッパーを手渡した。
「良かった。すぐ仕度するね」
笑顔を浮かべると、「ソファに座って待ってて」と示してくれた。
正直うまそうだったし、ちょうど腹も減ってるし。というのもあるが、もう少し一緒にいたいというのが大きい。
さっきまで密着度が高かったが、その名残からでもなく。
やがて、トントントンと何かを刻む音が聞こえた。
――やっぱり、手慣れてるよな。この前、俺の家で手際よくご飯を作ってくれたし。
女の子らしいのか。まだ詩乃を一から十まで知っているわけではないが。
ほぼ一糸纏わぬ姿なら見ているけど。それはそれで別の話だ。
ふと、篠田興産でテーブル下に膝をぶつけたことを思い出した。スラックスをそっと捲り上げて、膝下を露出させる。腫れてはいないが、内出血特有の青痣ができていた。
詩乃のお母さんが来てくれて、ある意味助かったのかもしれない。