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きっかけは十人十色
第24章 衝撃
「へぇ、なるほどね」
頷きながら、もう一口運んだ。
うん。やっぱり甘みがあって美味しい。
「詩乃も作る時、同じやり方でやってるの?」
「うん、だいたいは一緒……。違うとしたら、オリーブオイルで炒めてるくらい、かな」
「あ、何かオシャレ」
「うーん……。でも、味は変わらないよ?」
「食べてみたいな、今度」
「っぐ、ケホケホッ」
かきたまスープを傾けていた詩乃が、慌てて器を置いた。口元を押さえて、胸の上をトントンと指先で叩いている。
「大丈夫?」
顔を覗き込んで、背中を力を入れ過ぎないようにさする。
「ごめ……、大丈……夫」
俺としては何の気なしに、さらりと言ったつもりだったのだが、たぶんタイミングが悪かった。
どうやら驚かせてしまったらしい。
しばらく背中をさすっていると、詩乃の右手が俺の太ももをトントンと軽く叩く。
「もう大丈夫。ありがと」
「平気そう?」
「うん。気にしないで食べてて。ちょっと口ゆすいでくるから」
潤み気味の目元に微笑みを浮かべて、パッと立ち上がった。
頷きながら、もう一口運んだ。
うん。やっぱり甘みがあって美味しい。
「詩乃も作る時、同じやり方でやってるの?」
「うん、だいたいは一緒……。違うとしたら、オリーブオイルで炒めてるくらい、かな」
「あ、何かオシャレ」
「うーん……。でも、味は変わらないよ?」
「食べてみたいな、今度」
「っぐ、ケホケホッ」
かきたまスープを傾けていた詩乃が、慌てて器を置いた。口元を押さえて、胸の上をトントンと指先で叩いている。
「大丈夫?」
顔を覗き込んで、背中を力を入れ過ぎないようにさする。
「ごめ……、大丈……夫」
俺としては何の気なしに、さらりと言ったつもりだったのだが、たぶんタイミングが悪かった。
どうやら驚かせてしまったらしい。
しばらく背中をさすっていると、詩乃の右手が俺の太ももをトントンと軽く叩く。
「もう大丈夫。ありがと」
「平気そう?」
「うん。気にしないで食べてて。ちょっと口ゆすいでくるから」
潤み気味の目元に微笑みを浮かべて、パッと立ち上がった。