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きっかけは十人十色
第25章 嵐の到来
『――はい、平田です』
良かった。出てくれた。
だが、安堵に息を吐くのはまだ早い。
「樋渡商事の柴崎です。お電話頂いてありがとうございました。今、お時間大丈夫でしょうか」
『あぁ、柴崎さん。大丈夫ですよ。こちらこそご連絡頂いたのに、出られなくてすみませんでしたねぇ』
「いえ、とんでもないです。田嶋から平田さんの番号を伺っておかけしたんですが、あの……、タンブラーの件でと聞きましたが、ご内容は?」
『そうそう。先日お話頂いた話をね、先方にしたら詳しく聞きたいということだったんですよ』
思わず背筋が伸びた。
「っありがとうございます!」
角度をつけて、勢いよくお辞儀をする。
『ぜひ、直接話が聞きたいとのことでしてね。そこで提案なんですが、私が来週の月曜日に行く予定があるのでご一緒にいかがかと思いまして。ご都合のお伺いです』
「はい、来週の月曜日ですね。お時間は何時でしょうか?」
『午後1時半です』
「午後1時半……13時半ですね。申し訳ありませんが、確認してまたご連絡差し上げても宜しいでしょうか?」
良かった。出てくれた。
だが、安堵に息を吐くのはまだ早い。
「樋渡商事の柴崎です。お電話頂いてありがとうございました。今、お時間大丈夫でしょうか」
『あぁ、柴崎さん。大丈夫ですよ。こちらこそご連絡頂いたのに、出られなくてすみませんでしたねぇ』
「いえ、とんでもないです。田嶋から平田さんの番号を伺っておかけしたんですが、あの……、タンブラーの件でと聞きましたが、ご内容は?」
『そうそう。先日お話頂いた話をね、先方にしたら詳しく聞きたいということだったんですよ』
思わず背筋が伸びた。
「っありがとうございます!」
角度をつけて、勢いよくお辞儀をする。
『ぜひ、直接話が聞きたいとのことでしてね。そこで提案なんですが、私が来週の月曜日に行く予定があるのでご一緒にいかがかと思いまして。ご都合のお伺いです』
「はい、来週の月曜日ですね。お時間は何時でしょうか?」
『午後1時半です』
「午後1時半……13時半ですね。申し訳ありませんが、確認してまたご連絡差し上げても宜しいでしょうか?」